マチコの知らない寝殿造り ~大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証・三浦正幸先生のNHK講座を受けて~ 



はじめに

あけましておめでとうございます。好奇心のかたまりマチコです。今年も歴史講座で勉強した面白い内容をシェアしつつ、大河ドラマをより楽しめるような内容にしていきたいと意気込んでおります。どうぞよろしくお願い致します😘


寝殿造りの見取り図

渋沢栄一の『青天を衝け』感動的でしたね。戦国ものとは違う面白さがあったと思います。その点では『いだてん』も同じで、敵の領土を勝ち取っていくといったイケイケのストーリーとは違って、ほのぼの❤したり、日本の戦後の復興の様子を垣間見れたように思いました。


渋沢栄一が日本を一流の国にするために銀行を作ったり、郵便システムを考えたり、福祉施設を作ったりと、日本社会の礎を作っていく様子をドラマで見ることができ、最終回も感動の嵐で、見終わった後の爽快感がたまりませんでした。


『麒麟がくる』の最終回もファンタジーのような展開で温かい気持ちで見終わった記憶があります。毎年大河ドラマに楽しませてもらっているなと改めて感じました。


そして今回は鎌倉時代800年前に遡ります。


関ケ原の戦いからさらに400年古いお話となりますので、なんだかワクワクしています。三浦先生の講座も前回は建築考証ということで建築がメインのお話でしたが、今回は建築の他にも800年前の生活についても勉強できるようになっています。私が知っていることと言えば、甲冑のスタイルも違っていること、武器がまだ発達していなくて、戦では弓が使われていたことなどしかほとんど知りません。どんな新しい知識が学べるのか。すべてが新鮮です。。。物は言いようですね。



時代考証担当者の苦悩

三浦先生は台詞の中に建築に関して言及されているときには、間違いがあれば正すようにしているそうですが、必ずしも全て修正してもらえるわけではないとおっしゃっていました。


例えば北条家に源頼朝が匿われていて、北条時政が厠に行く際のコミカルなシーンがありましたね。頼朝と時政が厠で鉢合わせになってしまうのをなんとか主人公の北条義時がごまかそうをしている場面が笑えました。この時代には家の中に厠はなかったので、このシチュエ―ションは変だから変更すべきだ。と三浦先生は主張されたそうですが、どうしても三谷幸喜監督が「ここだけはどうしても使いたいんだ!」ということで押し切られたと笑っていらっしゃいました。

確かにあのシーンは第一回目の見どころの一つだったかなと思いました。


ついでの裏話ですが、三浦先生がNHKの美術スタッフさんに渡す資料はかなり専門的な内容になっているそうです。先生曰く「美術スタッフさん方は非常に優秀で、大学教授よりも知識が深い人たちもおられる。」とのことでした。さすがレベルが高いです。



寝殿造りとは

建築の話となりますと、まず寝殿造りについての解説がありました。小学校で習った寝殿造りといえば確か。。。そう左右対称と勉強したはずです。ところがこれは間違っていて、一つも左右対称の建物が見つからず、西対と東対はいつも片方しかなかったんだそうです。寝殿造りが左右非対称だったことが定説になったのは今から20~30年前。この点について三浦先生が解説をしたところ、CGを製作する美術スタッフは即座に理解できましたが、それ以外の監督などがなかなか分かってくれず苦労したとのことでした。頭が柔らかいか硬いかの問題でしょうか・・・


その次の話は柱についてでした。平安・鎌倉時代は柱で格が違うということ。最も格式が高い順に並べますと

円柱>面取りの角柱>面取り無しの角柱>丸太・竹 となります。

追廻し敷きの畳の様子


今後、後白河法皇の寝殿が出てくるはずですが、この時は円柱が正しい柱。ただ円柱の柱を張りぼてで作るのは至難の業なので、本当に円柱が出てくるかどうかはお楽しみです✨


そして北条家の柱は面取りの角柱を目撃できました。美術さんの努力のたまものです。4面で作る柱と、面取りをする柱では手間が全く違います。8面になるので非常に難しいと三浦先生も心配されていました。もし再放送をご覧になる際には是非柱にもご注目下さいませ👍



最後に畳について

鎌倉時代には板敷きが当たり前で、人が座るところにだけ畳を敷きました。ここで小倉百人一首をちょっと思い出してください。昔「ぼうずめくり」という遊びをしませんでしたか?ルールはうろ覚えですが、ぼうずが出たら負けで、畳を敷いたお姫様を引くともう一枚カードをひけるという素朴な遊びです。その時の畳が正にこの鎌倉時代の畳から来ているとのこと。

何故か。それは畳の厚さ大きさや縁で身分が分かるから。天皇や皇族は縦縞と決まっていたそう。つまり人によって畳を置き換える必要があったということです。


図を見て頂くと部屋の中央は板敷きになっており、外回りにだけ畳が敷いてあるのが分かります。主人は角っこに座っていて、その他の人が畳や板張りに座っている様子がうかがえます。柱をよく見ると面取りしてある角柱です。


この絵は蒙古襲来絵詞で元寇の頃に描かれた絵図です。いつもこういうイラストを見ると可愛いなーと思ってしまうマチコです。まだまだたくさん習ったことはありますが、今回はこの辺で。。。来週の鎌倉殿の13人が待ちきれません。


※こちらのブログは三浦正幸先生ご本人とNHKカルチャー様に許可を頂いて書かせて頂いています。



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