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大河ドラマ【鎌倉殿の13人】建築考証担当・三浦正幸先生から学ぶマチコの知らない大鎧


大鎧と鎧の違いってなぁに?


今でこそ戦国時代の鎧と区別するために鎌倉時代の鎧のことを大鎧と呼んでいますが、当時は普通に鎧と言っていたそうです。

また図を見て頂くと、顔がむき出しです。戦国時代では面頬(めんぽう)といって顔をしっかとガードしています。ここも鎌倉時代と大きく異なる点ですね。


※たまには弊社のグッズを紹介してもよろしいでしょうか。。


ちょうど面頬が出ましたので、冬用ネックゲーターとオールシーズンネックゲーターがございます。

武将気分アゲアゲになりますので、もしご興味があればぜひ!





話を戻しまして、、、鎧が戦い方の変化に合わせて同じように進化していったわけですが、今回三浦先生の講座は建築から一旦離れてこの鎧についてみっちりじっくり1時間半解説頂きました。


また生徒数も先月から一気に増えまして、教室がいっぱいです。コロナ対策をしていますので長机に一人しか着席していません。よって密ではありませんが教室は非常に盛り上がっております。笑


今回は定時が来て、講座が終わっても質問がドシドシ出て来てなかなか終わりませんでした。三浦先生は非常に親切な先生で一人一人の質問に、とても丁寧に答えてくださいます。


ありがたいです。


実は大河ドラマを見ていた時に、ずっとずっと気になっていた鎧のパーツがあり、それについてマチコは先生に直接質問することができました。





さて気になるパーツとは?


そのパーツとは【鳩尾板(きゅうびのいた】と【栴檀板(せんだんのいた)】の二つです。※普通読めますコレ?


頼朝のアップがテレビに映るたびに「あれは何だろうな?」と気になって、名称だけは調べました。もっと詳しく知りたかったので、先生に質問!


三浦先生によりますと、弓を引く際に胸が開き、敵から空いた胸を攻撃されやすい弱点となってしまうので、左側は鳩尾板でガードする。右は弓を引くときにガードしつつ矢の邪魔にならないように板状ではなく身体に沿う形の【栴檀板】を付けるという工夫がされています。


テレビではこの二つはほぼ同サイズだったのですが、それは実は間違いで、右の【栴檀板】の方が少し幅が広くなっているのが正解とのこと。


そしてマチコは続けてもう一つ三浦先生に質問しました(気軽に先生に質問できるのがNHKカルチャーの良いところです)


「頼朝が戦場の前線に行くわけではないのに、何故、鎧がこのようにフル装備なんでしょうか?」(バカな質問ですみませんと心の中で思ってます。スミマセン)


するともちろん頼朝は大将なのでどっしりと構えて、戦いの様子を奥で伺っているのですが、家臣に対して頼朝が正装をしていることで「本気の戦いだ」ということを無言でアピールすることができるからだとの説明でした。


確かに想像してみれば、大将が普段着で現れたらやる気失いますよね。今なら大事なプレゼンの日に社長が「やあ!今日もがんばろねー」と言ってプルオーバーにジーンズとかで現れたら部下はもう絶対やる気失いますね。


大将の見栄えって大事ですよね。万国共通だと思います。


そういえばローマの武将カエサルの凱旋の行列で「カエサルが帰ったぞー奥さんを隠せよ~」なんて言う掛け声が行列とともに沸き起こったそうです。面白いですねー。


カエサルはとても魅力的な男だったから、奥さんを取られる~と心配した男たちの半分冗談のような掛け声だったのですよね。


頼朝もなんかモッテモテじゃないですか?八重、政子、かめと。この先どうなるんでしょうか 笑



型破りな武将とは?


というわけで、なるほどーと思っていると、先生が続けてこうおっしゃいました。大将で前線に立って我先にと戦った人が一人だけいます。誰でしょうか?


教室はシーーン。。。それは源義経でした。彼は先頭に立って戦っていました。そんなのは考えられないんです。なぜならもし大将がそれで死んでしまったらその部隊は急に戦えなくなってしまうからです。ありえないことだと。


義経はそんな大将だったから後に中村獅童演じる梶原景時に「大将の器にあらず」と言って大いに批判されてしまうのだそうです。え?今後中村獅童が何か関わってくるということでしょうね。ドキドキ。。


さて大鎧の話はまだまださわりの部分だけ今回は書きました。次回もう少し詳しく深堀りしていきますので甲冑や刀剣好きな方は是非お楽しみに♪ 




※資料などは三浦先生とNHKカルチャー様に許可を得て掲載しています。

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